普及版 字通 「シン・したしい」の読み・字形・画数・意味
19画
[字訓] したしい
[説文解字]
[甲骨文]
[金文]
[字形] 会意
宀(べん)+親(しん)。親は新しい神位を拝する形。〔説文〕七下に「至るなり」とあり、親字条八下にも「至るなり」とあって同訓。金文の〔史懋壺(しぼうこ)〕に「王、~(した)しく懋に路筮(ろぜい)を命ず」とあり、自らすることをいう。卜文・金文にまたの字形があり、新・新位の意であるらしく、その新しい位を拝する字がであろう。新・が同字であるように、親・も同字であろう。
[訓義]
1. したしい、したしく。
2. 親と通じ、おや。
3. いたる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 イタル 〔字鏡集〕 イタル・シタシ・チカシ・ミヅカラ・ウツクシビ・ホドコス・ムツマジ・オヤ・ミ
[語系]
・親tsienは同声。新sienも声が近く、新は新木を伐り新しい位を作る。それを所に置くのが、それを拝するのが親。近親の霊を弔う意である。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報