普及版 字通 の解説
5画
(異体字)
4画
[字訓] あしあと
[説文解字]
[字形] 会意
九+ム(巳(し))。いずれも虫の形。大小の虫の相交わる形で、禹も立意の同じ字である。〔説文〕十四下に「獸足、地を蹂(ふ)むなり。象形にして、九聲」とし、また〔爾雅、釈獣〕の文を引いて、狸の類の迹をいうとする。また篆文として蹂を録するが、それならば九声とするのと合わない。またと蹂とは必ずしも同義でなく、は「矛」のようにも用いる字である。
[訓義]
1. あしあと、獣のあしあと。
2. ふむ。
[語系]
(蹂)・柔njiuは同声。足うらの柔らかな意であろう。は虫が相蹂践する形。擾njiuも同声で、集まって相乱れるをいう。(肉)njiuk、(弱)njikも声近く、同系の語であろう。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報