普及版 字通 の解説
16画
[字訓] かりくさ・きこり
[説文解字]
[字形] 形声
声符は堯(尭)(ぎよう)。堯に饒(じよう)の声があり、饒多の意がある。〔説文〕一下に「なり」、次の(薪)字条に「なり」と互訓。〔管子、軽重甲〕に「農夫は、~其のを賣る」とあって、大なるを、小なるをという。〔詩、周南、漢広〕に「翹翹(げうげう)たる錯 言(ここ)に其の楚(細い柴)を刈る」、「言に其の(る)を刈る」とあり、楚の類をという。采薪の俗は、古くは神事・祝頌のことに関して行われた。
[訓義]
1. かりくさ、しば、たきぎ。
2. くさかり、きこり。
3. かぶら。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 キコリ・クサカリワラハ/ ハマニレ
[語系]
・饒・橈njiは同声。饒は饒多、橈は曲木。堯ngy、翹giも声近く、堯は土器を多く重ねて焼成する意、翹は多くの羽毛を掲げる意で、細く密集して上に揚がるさまをいう。
[熟語]
花▶・子▶・豎▶・童▶・牧▶
[下接語]
・詢・薪・芻
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報