世界大百科事典(旧版)内のジーゲン,L.vonの言及
【銅版画】より
…インキの拭き取り方などに熟練を要するとはいえ,これはほとんど現代の写真版と変わらない効果をつくる。ドイツのフォン・ジーゲンLudwig von Siegen(1609‐80ころ)が1642年以前にこの技法を発見し,ルプレヒトRuprecht公(1619‐82)が改良を加えた。この技法はドゥサルトCornelis Dusart(1660‐1704)以下オランダで絵画の複製法として好まれ,さらに18世紀のイギリスでも複製版画としてスミスJohn Raphael Smith(1752‐1813),マッカーデルJames MacAdell(1728‐65),ワトソンThomas Watson(1748‐81)らを輩出させ,〈イギリス式版画manière anglaise〉と呼ばれるほどであった。…
【版画】より
…中間の調子も自由につくることができる。17世紀中期にオランダで活躍したドイツ人のジーゲンLudwig von Siegen(1609‐80)が創始したといわれるが,デューラーやレンブラントも特別に意識しないで部分的にこの技法を用いている。メゾティントは白黒写真のように絵画の明暗の調子を確実に複製でき,18世紀のオランダとイギリスでことに流行した。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」