スキークロス(読み)すきーくろす(その他表記)Skicross

デジタル大辞泉 「スキークロス」の意味・読み・例文・類語

スキー‐クロス(ski cross)

フリースタイルスキー種目の一。斜面ジャンプ台カーブ、さまざまな起伏などが設けられたコースを、複数人で同時に滑り、着順を競うもの。コースは約1000メートル。冬季オリンピックの正式種目。

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知恵蔵 「スキークロス」の解説

スキークロス

スキークロスはFIS(国際スキー連盟)フリースタイルスキー競技の一つで、スノーボードクロスはFISスノーボード競技の一つ。ともに旗門、カーブ、うねり、ジャンプなどが設けられた全長約1kmのコースを、複数の選手が同時にスタートして滑り、順位を競う。より速く滑る技術はもちろんのこと、複数の選手が一斉にスタートして滑るためにかけひきの技術も問われる。そのため、接触転倒などのアクシデントで順位入れ替わりが起こるのも見どころとなる。旗門による規制をはずれることや、故意妨害は失格対象。
対戦・順位決定方式は、スキークロスもスノーボードクロスも同じである。予選で1人ずつ滑ってタイムを測定し、本戦に進む上位の選手(原則として男子32名、女子16名)が4名ずつのグループに分けられる。本戦はトーナメント式で、各回4名の選手がスピードを競い、早くゴールした2名が次のラウンドに進む。決勝戦まで勝ち抜くには、持久力も必要となる。ビッグ・ファイナルと呼ばれる決勝戦では着順がそのまま1~4位の順位となり、5~8位は順位決定戦(スモール・ファイナル)で決められる。
スキークロスは、五輪種目として2010年バンクーバー五輪から新たに採用される。スノーボードクロスは、スキークロスより先にFIS公式種目となり、06年トリノ五輪から五輪正式種目として採用された。トリノ五輪では、標高差213m、旗門数38のコースを使い、女子は藤森由香選手が7位に入賞、男子は千村格選手が16位となった。
バンクーバー五輪では、スキークロス、スノーボードクロスともノースバンクーバーにあるサイプレスマウンテンを会場に競技が行われる。大会日程は、スキークロス男子が2月21日、同女子が2月23日、スノーボードクロス男子が2月15日、同女子が2月16日。

(葛西奈津子  フリーランスライター / 2010年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「スキークロス」の意味・わかりやすい解説

スキークロス
すきーくろす
ski cross

スキーのフリースタイル競技の一種

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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