起伏(読み)きふく

精選版 日本国語大辞典「起伏」の解説

き‐ふく【起伏】

〘名〙
① 高くなったり低くなったりすること。起きたりしたりすること。おきふし。高低
※俳諧・十番左右合(1781)一番「名もなき草の西ふく風に起伏まで、暗にいひかなへたれど」
② 勢いなどが盛んになったり衰えたりすること。感情や状況などが盛り上がったり沈んだりするなど、安定せずに変化すること。
※栄華(1916)〈田村俊子〉一「野々瀬の頭に、然う云ふ戸田家と自分との間の昔の事件や情宜の起伏が神経的に浮んでゐた」 〔後漢書‐郭后紀論〕
③ 立居振舞。
※聖徳太子伝暦(917頃か)上「起伏之儀、有成人
④ 修辞法の一つ。似た繰り返しの内に変化をもたせること。
※詩学逢原(1763)上「皆唐詩の章法なり。〈略〉其法文をかくと同じ。頓座・抑揚・波瀾・起伏の勢あり」

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普及版 字通「起伏」の解説

【起伏】きふく

高低。盛衰。〔後漢書、皇后上、光武郭皇后紀論〕物の伏、理固(もと)より然(しか)するものり。而して崇替(すうたい)去來の甚だしきは、必ずや惑のみなるか。

字通「起」の項目を見る

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世界大百科事典内の起伏の言及

【地形】より

…ほかに,大地形を構造地形に,小地形を浸食地形に当てはめるような用語法もある。
[起伏]
 地形図で示される地形topographyは,第一義的には高度や斜面の向きで示される土地の形態であり,その性質や成因には立ち入らない。地形学の地形land form,geomorphologyは後者を含めた意味で扱われる。…

※「起伏」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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