スワート渓谷遺跡(読み)スワートけいこくいせき(その他表記)Swat

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スワート渓谷遺跡」の意味・わかりやすい解説

スワート渓谷遺跡
スワートけいこくいせき
Swat

パキスタンの北部,ペシャワルの北のスワート渓谷にある遺跡。この地域はガンダーラと並んで多くの仏教遺跡が存在する。 19世紀末に M.A.スタインが調査したが,1956年からイタリア隊がブトカラの仏教寺院址やウデグラムの都市遺跡などを,また,パキスタンの A.H.ダニらもタナなどで調査を行なっている。鉄器時代初頭 (前 1000年紀) の墳墓も発見され,イラン方面からのインド=ヨーロッパ語系諸族の移動を示すものといわれている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android