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墳墓 ふんぼtumulus

翻訳|tumulus

7件 の用語解説(墳墓の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

墳墓
ふんぼ
tumulus

死者を埋葬した築造物の総称。死体の処理方法すなわち火葬,土葬,風葬,また単独の埋葬か合葬か,死者を忌避するかその再生ないし来世を信じて死者に儀礼を尽すかなどのもろもろの背景によって,古今東西,国によって各種の形式や内容の墳墓が造られてきた。したがって考古学的には,過去の社会状況,文化相,思想などを知るうえで最良の手掛りをつかむことができる埋蔵資料であり,住居址やその他の遺跡とともに最も重要視される。

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デジタル大辞泉の解説

ふん‐ぼ【墳墓】

死体・遺骨・遺品などを葬った所。はか。
[補説]作品名別項。→墳墓

ふんぼ【墳墓】[作品名]

《原題、〈イタリアDei Sepolcri》イタリアの詩人・小説家、フォスコロによる長詩。1807年発表。

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百科事典マイペディアの解説

墳墓【ふんぼ】

墳丘すなわち盛土のある墓のこと,転じて一般の墓をいう。墓の古い例は,旧石器時代中期のムスティエ文化のものが知られる。単に遺体を地中に埋めた簡単なものであるが,石器などが副葬され,屈葬も伸展葬もある。
→関連項目アルタイ文化王家の谷巨石記念物サルマート文化ストーン・サークル石人石獣タガール文化パジリク馬王堆漢墓木槨墓

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世界大百科事典 第2版の解説

ふんぼ【墳墓】

〈墳〉は土を高く盛った墓を指し,冢(ちよう)とも呼ばれる。日本ではその俗字,塚(つか)を使うことが多い。〈墓〉は墓碑を立てたりはするが,遺骸を埋葬する本体は地下にある平らなものをいう。しかし,墳墓というとき,前者を指す場合と,両者をともに指す場合とがある。また,秦始皇陵,佐保山東陵(さぼやまひがしりよう)(光明皇后陵)というように,天子,皇后の墓を陵(りよう)と呼ぶ。これに対して,王族や貴人の墓は,唐の永泰公主墓,漢の将軍霍去病(かくきよへい)墓,聖徳太子磯長墓(しながのはか)のように,墳丘があっても一般のものと同様,墓と呼ぶ。

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大辞林 第三版の解説

ふんぼ【墳墓】

死体や遺骨を葬った所。はか。おくつき。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

墳墓
ふんぼ

死者を埋葬する施設の総称。埋葬の方式として、遺体を埋置する場合と、火や風雨などによって肉体の処理を済ませたのち残余の骨を埋葬する場合とがある。また、土中にいきなり遺体を埋葬するもっとも簡便な方式は、人類が初めて死者を葬るようになった中期旧石器時代にさかのぼるが、死後観念の発達とともに、木製や土製や石製の棺に遺体や遺骨を納め、あるいはさらに棺を覆う槨(かく)や室や封土などの構造物を設けたり、死者に十分な器物をそえる厚葬の風がみえるようになる。そうして、民族、文化、階級の相違により、きわめて多様な墳墓の形態が生まれた。そのなかで、エジプト、中国、日本、朝鮮、さらにはスキタイ民族の南ロシアでは、厚葬の極みともいえる巨大な墳墓の造営をみた。その一方、メソポタミアのように、墳墓よりは神殿の造営に力点を置いた地域があることは、世界史上における古代王権の性格の相違を考えるうえで興味深い。[川西宏幸]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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世界大百科事典内の墳墓の言及

【墓】より

…遺骸を埋葬する場所,またその施設を墓という。形態的には土を高く盛った墳墓(冢(ちよう),塚(つか))に対して墓は地下に埋葬し墳丘をもたないものを指すが,一般に墓という場合,墳墓はもちろん,死体を遺棄した場所や,崖などに穴をうがって埋葬したもの,また墓石などの石碑類も意味することが多い。旧石器時代以来,人類はさまざまな方法で死者を葬ってきたが,先史時代における墓の形態や葬法と,東アジアを中心とする巨大な墳丘をもった墓については,〈墳墓〉の項目を参照されたい。…

※「墳墓」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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