セイ・いそしむ・ひとしい

普及版 字通 の解説


22画

[字音] セイ
[字訓] いそしむ・ひとしい

[説文解字]

[字形] 会意
齊(斉)(せい)+妻(さい)。齊は婦人が祭事に従うときの飾(しんしよく)を加えた形。妻も髪飾りをつけた婦人の姿で、その飾は參(参)の字形のように中央に集めて(さ)しこんである。〔説文〕七上に「等しきなり」とするが、斉等の字には齊を用い、祭事にいそしむ意にはを用いる。の字の従う齊は、齋(斎)の意である。

[訓義]
1. いそしむ、祭事にいそしむ。
2. と同じく、祭事に従う婦人。
3. 斉と同じく、ひとしい。

[古辞書の訓]
〔字鏡集〕 ヒトシ

[語系]
・齊dzyeiは同声。齊は飾の高さがう形。飾の高低あるものは參で、参差(しんし)という。はおそらくdzyeiと同字であろう。〔詩、召南、采〕「誰(たれ)か其れ之れを尸(つかさど)る 齊(つつし)める季女り」の齊はに作るべく、は〔説文〕十二下に「材なり」とするが、〔広雅、釈詁一〕に「好なり」とあり、斎敬の装いをした「(うるは)しき」季女の意である。

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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