センニンフグ(読み)せんにんふぐ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「センニンフグ」の意味・わかりやすい解説

センニンフグ
せんにんふぐ / 仙人河豚
[学] Lagocephalus sceleratus

硬骨魚綱フグ目フグ科に属する海水魚。本州中部以南の各地と西太平洋からインド洋海域に分布する。フグ科魚類のなかでは沖合いの生活にもっとも適応した種で、体は流線型で、尾柄(びへい)は縦扁(じゅうへん)する。サバフグ属のなかではもっとも大きくなる種で、体長1メートルに達する。背側は灰褐色で小黒点が散在し、体側を銀色の縦線が走る。そのためギンフグの名もある。琉球(りゅうきゅう)諸島に産するものには内臓のほか肉にも強毒があり、フィリピン産はそれより猛毒とされている。

[松浦啓一]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android