センニンフグ(読み)せんにんふぐ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「センニンフグ」の意味・わかりやすい解説

センニンフグ
せんにんふぐ / 仙人河豚
[学] Lagocephalus sceleratus

硬骨魚綱フグ目フグ科に属する海水魚。本州中部以南の各地と西太平洋からインド洋海域に分布する。フグ科魚類のなかでは沖合いの生活にもっとも適応した種で、体は流線型で、尾柄(びへい)は縦扁(じゅうへん)する。サバフグ属のなかではもっとも大きくなる種で、体長1メートルに達する。背側は灰褐色で小黒点が散在し、体側を銀色の縦線が走る。そのためギンフグの名もある。琉球(りゅうきゅう)諸島に産するものには内臓のほか肉にも強毒があり、フィリピン産はそれより猛毒とされている。

[松浦啓一]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

グレーゾーン解消制度

個々の企業が新事業を始める場合に、なんらかの規制に該当するかどうかを事前に確認できる制度。2014年(平成26)施行の産業競争力強化法に基づき導入された。企業ごとに事業所管省庁へ申請し、関係省庁と調整...

グレーゾーン解消制度の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android