ぜ・ける
- 〘 自動詞 カ行下一段活用 〙 人形浄瑠璃社会の隠語。
- ① 持っている。ある。いる。
- [初出の実例]「『れき(〈注〉あいつ)』も『しんた(〈注〉銭 新太郎の事)』は『ぜけず(〈注〉ナイ)』だ」(出典:滑稽本・戯場粋言幕の外(1806)下)
- ② できる。
- [初出の実例]「できぬ事 ぜけぬ」(出典:滑稽本・小野
譃字尽(1806)まくらことば)
- ③ 見える。
- [初出の実例]「不見(みえん) ぜけん」(出典:楽屋図会拾遺(1802)下)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
Sponserd by 