ゼン

普及版 字通 「ゼン」の読み・字形・画数・意味


8画

[字音] ゼン

[説文解字]

[字形] 会意
(肉)+犬。犠牲として用いる犬肉。〔説文〕四下に「犬なり」とし、「讀みて然(ぜん)の(ごと)くす」という。古文字形に火を加えたものがあり、それならば然と同形である。犬牲は上帝百神を祀るに用いる。(類)はの初文で祭天の名であるが、米と犬とに従い、頁(けつ)はそれを拝する形。神がその祭を(う)けることを(えん)(厭、満足)といい、の初文。神が犬牲に満足する意である。

[訓義]
1. いぬにく。
2. 犬牲をもって祭る。然の初文。

[古辞書の訓]
〔字鏡集〕 イヌノシシ

[声系]
〔説文〕に声として然、また然(ぜん)声として燃など六字を収める。〔説文〕は字条古文のほかに、別に然字を録している。

[語系]
・然njianは同声。njiuatは草などを加えて焼く意。撚・にねじる意があり、然声の字には熱する意と撚(よ)れる意をもつものが多い。

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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