タイムズオブインディア(その他表記)Times of India

改訂新版 世界大百科事典 「タイムズオブインディア」の意味・わかりやすい解説

タイムズ・オブ・インディア
Times of India

インドの代表的英字日刊紙の一つ。《ボンベイ・テレグラフ・アンド・クーリエ》紙と《ボンベイ・タイムズ・アンド・スタンダード》紙が1861年に合併してこの名となる。もともとイギリス資本によるものであったが,インド独立の前後に発行元のベネット・コールマン社がインド資本のサーフー・ジャイン財閥によって買収された。ボンベイ(現,ムンバイー)を本拠とし同地の実業界と関係が深い。1950年代末の発行部数はボンベイ版とデリー版を合わせて13万部であったが,80年代初めには40万部前後となり,このほか新たにアフマダーバード版,ラクナウ版も発行されている。1975-77年の非常事態下の言論統制のため,一時はインディラ・ガンディー首相への支持を強く打ち出していたが,その後は基本的に保守の立場に立つとはいえ,政府とは一定の距離を保っている。84年現在,24ページ建て,一部売り70パイサー(17~18円),夕刊はない。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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