日本大百科全書(ニッポニカ) 「タナイス」の意味・わかりやすい解説 タナイスたないす 節足動物門甲殻綱タナイス目Tanaidaceaに属する海産動物の総称。5科約500種が知られている。基本となる属名タナイスTanaisに基づいてタナイス目としてまとめられている。体長1センチメートルに満たない小形種が多く、一般的な外形は等脚類に似ているが、細長い。第1脚ははさみを形成する。ほかの脚(あし)はすべて同じ構造で歩行用。岩礁の海藻の根元や固着動物の間などにすむものが多いが、水深7000メートルを超える深海底からも得られる。日本では、海藻の根元にすむノルマンタナイスAnatanais normaniが多い。[武田正倫] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例