…インドこそ苦行の起源地であり,それがペルシア,ギリシア,エジプトをとおってヨーロッパの社会に導入されたとみる学者もある。ヒンドゥー教の苦行すなわちタパスtapasは霊肉の二元観のほかに,人生は苦と楽との2面よりなるから,未来において楽の果報を得ようとすれば,現世において苦痛を続けねばならぬとして行われるもので,インドでは乞食(こつじき)のみによって生活を続ける苦行者は現在でも500万人にものぼるとみられている。インドの苦行の方法には自餓の方法,淵(ふち)に身を投ずる方法,火におもむく方法,みずから高い岩からおちる方法,つねに1脚をあげている方法,五熱に身をあぶる方法,つねに灰土,棘刺(きよくし),編椽(へんてん),樹葉,悪草,牛糞の上に臥す方法,灰を身に塗る方法,長髪にして髪を切らない方法,爪を切らぬ方法などが,〈涅槃(ねはん)経〉〈百論疏(そ)〉などに記されている。…
※「タパス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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