ダイコンアブラムシ(読み)だいこんあぶらむし

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ダイコンアブラムシ」の意味・わかりやすい解説

ダイコンアブラムシ
だいこんあぶらむし / 大根蚜虫
[学] Brevicoryne brassicae

昆虫綱半翅(はんし)目同翅亜目アブラムシ科に属する昆虫。無翅の雌成虫で体長約1.8ミリメートル。体は暗黄緑色ないし濃緑色で、ろう質の白粉で覆われる。触角は短い。体の第3節はとくに長く、第4節と第5節の和よりはるかに長い。角状管は短く、とっくり状。アブラナ科の野菜、とくにダイコンキャベツナタネハクサイなどに寄生し、大きなコロニーを形成し、大害を与える。世界各地に分布する。アブラナ科植物の大害虫はほかにニセダイコンアブラムシLipaphis pseudobrassicaeが知られる。

[林 正美]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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