最新 地学事典 「ダフト石」の解説
ダフトせき
ダフト石
duftite
化学組成PbCu(AsO4)(OH)の鉱物。直方晶系,空間群P212121,格子定数a0.781nm, b0.919, c0.608, 単位格子中4分子含む。微細な結晶が皮殻状の集合。鮮緑~緑灰色,半透明で,ガラス光沢~無光沢,劈開未決定。硬度3,比重6.40。薄片では淡緑色,屈折率α2.03~2.06, β2.06~2.08, γ2.08~2.10, 2V(-)70°~80°, 光分散r>v弱。PbをCaが,CuをMg, Fe, Co, Ni, Znが,AsをVが置換して同構造のアデライトグループを構成。化学的にも構造的にもよく似たデクロワゾー石グループは空間群がPnam。主に,銅・鉛・亜鉛鉱床の酸化帯に,水鉛鉛鉱・孔雀石・らん銅鉱などと産する。日本では宮崎県西臼杵郡高千穂町土呂久鉱山から産出記録がある。名称は,原産地のナミビアTsumebの鉱山長G.Duftにちなむ。
執筆者:松原 聰
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

