チウチヤン特別市(読み)チウチヤン(英語表記)Jiujiang

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チウチヤン特別市」の意味・わかりやすい解説

チウチヤン(九江)〔特別市〕
チウチヤン
Jiujiang

中国華東地方,チヤンシー (江西) 省北端,チャン (長) 江南岸にある市。チウチヤン市区とロイチャン (瑞昌) 市ほか9県から成る。ポーヤン (鄱陽) 湖に注ぐ諸河川によって省内の各地に通じるため,チャン江水運の要地として漢代から開けた。 1861年の天津条約では開港場となり,イギリス租界も設けられた。省都ナンチャン (南昌) 特別市とはナンシュン (南潯) 鉄道でも結ばれ,省の北の出入口となっている。農村部では水稲ワタアサ,タバコなどが栽培され,特に茶の生産が多い。茶はシウシュイ (修水) 県,ウーニン (武寧) 県が中心で,ニンホン (寧紅) 茶と呼ばれて国の内外に知られる。チウチヤン市はそれら農産物や茶の集散が盛んで,中国三大茶市場の一つといわれ,チントーチェン (景徳鎮) 市の陶器も出荷する。綿紡績,化学肥料,農機具,造船,食品加工などの工場がある。南郊には景勝地として知られるルー (廬) 山や,詩人陶淵明の生地シンツー (星子) 県がある。人口 406万 3945,うち市区人口 45万 5444 (1990) 。

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