ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「綿紡績」の意味・わかりやすい解説 綿紡績めんぼうせきcotton spinning 綿糸紡績,綿紡ともいう。綿花を原料として綿糸をつくる工程。原綿をほぐして雑物をふるい分け,むしろ状のラップ (延綿) にする。次にラップをカード (梳綿機) に掛けて繊維を1本ずつに分離し,不純物を除いてからこれを集めてスライバ (篠) とし,これを練条機でダブリング (併合) ,ドラフト (引伸し) して繊維を平行にし,均整なスライバとする。続いて始紡機,間紡機,単紡機,練紡機などの粗紡機によって,よりを掛けて粗糸をつくる。さらに精紡機でドラフトとよりを掛けて必要番手の紡績糸とし,ボビンに巻取る。この紡績管糸は,そのままでは後の操作に不適当なので,高速の巻返し機 (ワインダ) によってチーズ (円筒) またはコーン (円錐) の形に巻返しておく。こうして十数種の機械が使用されるが,各種工程の自動化,連続化による一貫方式が採用されている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by