普及版 字通 の解説
8画
[字訓] たぶらかす・おおいかくす
[説文解字]
[字形] 形声
声符は舟(しゆう)。〔説文〕八上に「廱(ようへい)することるなり」とあり、事実をおおいかくして、たぶらかすことをいう。〔詩、陳風、防有鵲巣〕に「誰か予(わ)が美(愛人)を(たぶら)かす」とあって、(ちゆう)と声義の通ずる字である。〔書、無逸〕に「民胥(あ)ひ張して、幻を爲すこと或(あ)る無し」とあり、張とは相欺くことをいう。は・籌と同系の語である。
[訓義]
1. たぶらかす、いつわる、はかる、あざむく。
2. おおいかくす。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 アサムル/ アザムク・タレソ・タブラカス 〔立〕 アサムク
[語系]
・tiu、tjiuは声義近く、(しゆう)は〔説文〕三上に「(のろ)ふなり」、(ちゆう)は「(のろ)ふなり」とあって互訓。(祝)・呪tjiuk、diuも同系の語。呪祝のことによって、張を加えることが多いようである。
[熟語]
誑▶・張▶・佞▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報