ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ティアレト」の意味・わかりやすい解説 ティアレトTiaret アルジェリア北部ティアレト県の県都。旧名タグデンプト Tagdempt。首都アルジェ南西約 230km,テルアトラス山脈の南端,オープラトー (高原) 周縁の標高 1050mの地点に位置する。ローマ時代はティンガルツィアと称し,ビザンチン時代にはアルジェリア西部の首都となり,7世紀にはアラブの重要な都市となった。その後ファーティマ朝,ムラービト朝,オスマン帝国などの支配を受け,1843年フランスに占領された。気候はしのぎやすく,セルスー高原で生産される穀類,家畜の集散地。特にウマの純血種アラブの生産で有名。ローマやイスラム王国の遺跡が多く,近くには6~7世紀頃のベルベル人諸王のものとみられるピラミッドがある。人口約6万 (1977) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by