ディオエケシス(その他表記)dioecesis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ディオエケシス」の意味・わかりやすい解説

ディオエケシス
dioecesis

後期ローマ帝国の行政単位,管区。皇帝ディオクレチアヌス (在位 284~305) が地方統治を強化するためにいくつかの属州をまとめて全帝国を 12管区に分け,道長官 vicariusを中央から派遣した。コンスタンチヌス1世 (大帝)以後は帝国を分担する4名の近衛総督が,いくつかの管区ごとに支配した。

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関連語 大帝

世界大百科事典(旧版)内のディオエケシスの言及

【ローマ】より

…ローマ元老院は名目的な威信のみをもつ一都市参事会と異ならなくなり,コンスタンティノープル元老院がこれに競うようになった。属州統治はますますきめが細かくなり,その数は116にまで増加し,数属州をまとめて管区(ディオエケシスdioecesis)が,数管区の上に道(プラエフェクトゥラpraefectura)が置かれ,帝国は3または4道に分かれ,各道の担当として,今や財政を主とする文官となった親衛隊長が1人ずつ置かれた。そしてこの時代には文官経歴と武官経歴が完全に分離された。…

※「ディオエケシス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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