ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ディルベルジン」の意味・わかりやすい解説 ディルベルジンDil'berdzhin ダルベルジン・カザンともいう。アフガニスタン北部,バルフ・オアシスにあるグレコ=バクトリア時代およびクシャン時代の遺跡。 383m× 393mの城壁に囲まれ,中央に 150m四方の内城址がある。 1970~72年,ソ連=アフガニスタン共同考古学調査団によって発掘された。居住区,神殿,仏教寺院などが発掘され,牛の上にすわるシバとパールバティの像のある壁画,仏像やヘラクレスなどの彫刻,ストゥーパなど,多くの美術品が発見された。また南西隅では屋根付きの貯水池 (サルドバ) の跡も発見された。前2世紀から後3世紀頃までのバクトリアの文化を知るうえで貴重な資料を多数提供している。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by