貯水池(読み)ちょすいち(英語表記)reservoir

翻訳|reservoir

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

貯水池
ちょすいち
reservoir

発電,灌漑,上水道,治水などの目的で,ダムなどにより河川の水をためておく池。貯水池の必要性は,水源としての河川などの水量が年間を通じて変動が激しく,常時必要な取水が期待できないときに起ってくる。したがって,水源が地下水や湖沼のように定常なものには貯水池は必要としないことが多い。河川をせきとめて,そこに貯水池をつくるのと,別の適当な場所に水を引いてきてためる方式とがある。奥多摩湖狭山湖などは東京都の上水道水源として有名である。

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百科事典マイペディアの解説

貯水池【ちょすいち】

河川の水を貯留し,渇水時など河川の流量が減ったときにはその水を放流することによって水量の調整・維持等を行う人工の湖。一般に河川や山間のくぼ地をダムで締め切ってつくられる。小規漠のものは溜池(ためいけ)と呼ばれる。発電・灌漑(かんがい)・水道用の水を渇水時に備え貯水しておくものだが,洪水調節を主目的とする貯水池が多くなっている。
→関連項目水力発電

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世界大百科事典 第2版の解説

ちょすいち【貯水池 reservoir】

河川の水を貯留し,渇水時に河川の流量が減少したときには,貯留した水を放流して水量を補給する機能をもった人工の湖。山間部などで,ダムで河川の水をせき止めてつくられる。小規模なものを溜池という。渇水時に上水道用,農業用または発電用に水を補給するためのものであるが,近年は洪水調節を目的に含む貯水池がつくられており,洪水期には貯水池の水位を下げておき,洪水を貯留することによって下流の洪水被害を軽減するとともに,水利用にも役だてようとしたものがある。

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大辞林 第三版の解説

ちょすいち【貯水池】

水道・発電・灌漑かんがいなどのための水をためておく人工の池。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

貯水池
ちょすいち
reservoir

ダムの築造によりつくられる人工的な湖。貯水池は豊水期に河川水を貯留し、渇水期に放流して河川の流況の季節変化を調整し、河川水の有効利用を図り、水利用の安定性を高めるためにつくられる。洪水調節のためにつくられる貯水池もある。川 登]

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精選版 日本国語大辞典の解説

ちょすい‐ち【貯水池】

〘名〙 川の流れをせきとめたり、水路などでひきこんだりした水を貯えておく人工の池。上水道・水力発電・灌漑・消火など、さまざまに用いる。〔五国対照兵語字書(1881)〕

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世界大百科事典内の貯水池の言及

【上水道】より

…市民はその利便に酔い,もっと大量の水を要求するようになり,市では戦利品を財源に226年までの間に11系統もの長大水路(延べ400km)を建設せざるを得なかった。これらは郊外(16~90km遠方)の水源(泉6,河川2,湖1ヵ所)から合計1日約100万m3もの清水を取水し,貯水池を経由して自然のこう配に沿わせた水路でローマ市まで導水し,市内240ヵ所の配水池で水位と流量を調節したのち,公共施設(広場の噴水,浴場),邸宅,水くみ場(市民はそこから運ぶ)などに給水するシステムであり,流末の余剰水は水車動力や街路清掃用水へと多段階に用いられた。ローマ市までの導水路は大半が等高線沿いに地中埋設した開水路で,地形上やむをえない場所にのみトンネルと水路橋が用いられている。…

※「貯水池」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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