河川の水を貯留し,渇水時に河川の流量が減少したときには,貯留した水を放流して水量を補給する機能をもった人工の湖。山間部などで,ダムで河川の水をせき止めてつくられる。小規模なものを溜池という。渇水時に上水道用,農業用または発電用に水を補給するためのものであるが,近年は洪水調節を目的に含む貯水池がつくられており,洪水期には貯水池の水位を下げておき,洪水を貯留することによって下流の洪水被害を軽減するとともに,水利用にも役だてようとしたものがある。この目的でつくられるダムを多目的ダムという。なお,天然の湖沼の水の流出口に水門やダムを設けて湖沼の貯水容量を増加し,貯水池と同様の機能をもたせる場合もある。
執筆者:中沢 弌仁
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…市民はその利便に酔い,もっと大量の水を要求するようになり,市では戦利品を財源に226年までの間に11系統もの長大水路(延べ400km)を建設せざるを得なかった。これらは郊外(16~90km遠方)の水源(泉6,河川2,湖1ヵ所)から合計1日約100万m3もの清水を取水し,貯水池を経由して自然のこう配に沿わせた水路でローマ市まで導水し,市内240ヵ所の配水池で水位と流量を調節したのち,公共施設(広場の噴水,浴場),邸宅,水くみ場(市民はそこから運ぶ)などに給水するシステムであり,流末の余剰水は水車動力や街路清掃用水へと多段階に用いられた。ローマ市までの導水路は大半が等高線沿いに地中埋設した開水路で,地形上やむをえない場所にのみトンネルと水路橋が用いられている。…
※「貯水池」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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