デサ(その他表記)desa

改訂新版 世界大百科事典 「デサ」の意味・わかりやすい解説

デサ
desa

インドネシアのジャワ,マドゥラ,バリ島などで〈ムラ〉を指す。サンスクリットで地方を意味するデーシャdeśaを語源とする言葉で,マタラム朝(8~10世紀)のジャワに導入されたと考えられる。現在,インドネシア語では,カンプンが一般に集落を意味するのに対し,デサは行政村の意味で使われることが多い。明確な資料の存在する19世紀ジャワについていえば,デサは地縁的性格の濃い村落共同体であった。土地の共同占有,村役人のための職禄田,村内互助活動,植民地当局への租税納入・賦役義務団体などが当時のデサに見られた特徴であった。オランダはデサ共同体を植民地的収奪の基礎とし,デサの共同体性を強化した。現在,ジャワのデサはドゥクー(区)に分かれている。
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