日本大百科全書(ニッポニカ) 「おらんだ」の意味・わかりやすい解説 おらんだ 大分県の郷土料理。ナスを輪切りにし、ごま油で炒(いた)め、だしで薄めたみそで調味してから、小麦粉の水溶きを加え、よくかき混ぜてどろりとさせる。サヤインゲン、ニガウリを加えることもある。夏に多くつくる。オランダとは江戸の鎖国時代でも長崎港を通じて国交があったことから、それにちなんで洋風の日本料理のなかには「おらんだ」の名をつけたものがある。ラード、ヘットまたは食用油を用いたものにその名が使われている。[多田鉄之助] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例