最新 地学事典 「デルモント階」の解説
デルモントかい
デルモント階
Delmontian Stage
R.M.Kleinpell(1938)が,米国カリフォルニア州を中心に分布する新生界を小型底生有孔虫によって分帯,規定した階の一つ。下半部はBolivina obliqua帯とされるが,上部についての化石帯の指定はない。階の模式地はモンテレー郡のMontereyとDel Monteの南部および東部丘陵で,B.obliqua帯の模式地とは異なる。のちにそれぞれの模式地で珪藻化石などにより再検討された結果,この階が実際にはモーン階の下半部の上部に相当することが判明した。そのため,カリフォルニアの年代層序では,下位のモーン階と上位のレペット階(Repettian Stage)の間にある間隙に相当する階として,引用符つきのデルモント階(“Delmontian”)を設ける場合と,デルモント階を完全に廃棄してモーン階の上に直接上位のレペット階を置く場合の,二通りの使い方がされている。前者の場合は,ヨーロッパの最上部中新統Messinian上部~鮮新統Piacenzian下部にほぼ対比される浮遊性有孔虫化石帯のN17~21,石灰質ナンノ化石帯NN12~16に相当。
執筆者:藤田 至則・高柳 洋吉
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

