トゥキニ(読み)とぅきに(その他表記)Tuchini イタリア語

日本大百科全書(ニッポニカ) 「トゥキニ」の意味・わかりやすい解説

トゥキニ
とぅきに
Tuchini イタリア語

14世紀後半に北イタリア、ピエモンテ山岳部で起こった農民反乱。トゥキニとは謀反人、反徒を意味する。とくにピエモンテ州北部から現在のバッレ・ダオスタ州に広がるカナベーゼ地方における反乱が有名。この地方は南のモンフェッラート侯と北のサボイアサボア)伯との間で争奪が繰り返された所である。農民反乱はこのような不安定な政治状況のなかで頻発し、モンフェッラート侯はそれをサボイア伯の進出を食い止めるための手段として利用した。しかし、1387年に至って、サボイア伯アメデーオ7世の武力介入によって鎮圧された。

[清水廣一郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む