普及版 字通 の解説
18画
[字訓] みぞ・けがれる・にごる・みだす
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(しよく)。に(とく)・竇(とう)の声があり、細長い形のものをいうことが多い。〔説文〕十一上に「なり」、また(溝)字条に「水なり」とあって互訓。大川をもいい、江・河・淮・済を合わせて四という。濁・黷(とく)とも通用の義がある。
[訓義]
1. みぞ、かわ、水の流れ、大川。
2. けがれる、にごる、よごれる。
3. みだす、みだれる、やぶれる。
4. 黷と通じ、あなどる、なれる、軽んじる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 ミゾ・タマリミズ・ソソグ・ケガス・ケガル・アツマル
[語系]
・竇dokは同声。ともに空長のところをいう。jioは門旁の小竇、くぐりをいう。こそ泥のたぐいを「(せんゆ)の盗」とよぶ。黷・dokは同声。みな黷(せつとく)の意がある。濁deokもその系統の語である。
[熟語]
汚▶・貨▶・溝▶・告▶・擾▶・職▶・神▶・▶・犯▶・煩▶・紊▶・武▶・分▶・▶・慢▶・乱▶
[下接語]
陰・禹・汚・河・海・開・岳・貫・・旧・江・溝・鑿・四・衆・浚・井・・川・大・池・諂・冒・漫
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報