日本大百科全書(ニッポニカ) 「トラステベレ」の意味・わかりやすい解説 トラステベレとらすてべれTrastevere イタリアの首都ローマの中心部、テベレ川右岸の地区。ローマ時代にはエトルリア人(エトルスキ)が住んでいた。ここに住む人は「ローマ人中のローマ人」とよばれる典型的なローマ人で、庶民的雰囲気が強い。12世紀に建てられたサンタ・マリア・イン・トラステベレ教会があり、ロマネスク様式にビザンティンの影響がみられる。この地区のポルタ・ポルテーゼで、日曜日の午前中に開かれる「のみの市」が有名。[藤澤房俊] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例