トラフィックペイント(その他表記)traffic (marking) paint

改訂新版 世界大百科事典 「トラフィックペイント」の意味・わかりやすい解説

トラフィックペイント
traffic (marking) paint

路面に塗装して車両および歩行者の進路や停止線等を明示するための塗料路面標示用塗料とも呼ばれる。交通の激しい路面に塗装されるので乾燥が速いこと,塗膜に弾性・耐摩耗性があること,耐油性・耐アルカリ性,耐久性のよいことが要求される。常温で施工する常温用と,加熱融解して施工する溶着用がある。常温用は白または黄色の顔料体質顔料合成樹脂ワニスを主原料とし,溶着用は白または黄色の顔料と充てん(塡)材,天然樹脂または合成樹脂を主成分とする。ときには明示効果を強めるためガラスビーズ無色透明の球状ガラス。屈折率1.5以上)が用いられる。溶着用は厚塗りができるため,交通量の多い高速道路等に主として使用される。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android