知恵蔵 「トランスジェニック生物」の解説 トランスジェニック生物 外来の遺伝子DNAを細胞内に導入し、個体にまで育てた生物。遺伝子導入生物、形質転換生物ともいう。世界初のトランスジェニック動物は、1980年に作出されたスーパーマウスで、マウスの受精卵にラットの成長ホルモン遺伝子が導入され、体重が通常の2倍ある。現在では、各種のトランスジェニック動物が作出され、遺伝子の機能や遺伝病などの基礎的研究に用いられている。トランスジェニック植物では、葉などの細胞に外来遺伝子を導入し、植物体に成長させる。この手法は作物の品種改良に既に用いられており、各種のトランスジェニック作物=遺伝子組み換え作物が作出されている。 (川口啓明 科学ジャーナリスト / 菊地昌子 科学ジャーナリスト / 2007年) 出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報 Sponserd by