トリカルボニルクロム(読み)ベンゼントリカルボニルクロム

化学辞典 第2版 「トリカルボニルクロム」の解説

(η-ベンゼン)トリカルボニルクロム(0)
ベンゼントリカルボニルクロム
(η-benzene)tricarbonylchromium(0)

benzenechromium tricarbonyl.C9H6CrO3(214.14).窒素気流中,クロムヘキサカルボニルとベンゼンとを,ジブチルエーテル中で加熱反応させると得られる.黄色の結晶.融点165.5~166.5 ℃.1.64.反磁性がある.双極子モーメント4.92±0.05 D(25 ℃).アセトン,ベンゼン,酢酸,四塩化炭素,エタノールに易溶,石油エーテルに微溶,水に不溶.固体状態では安定であるが,溶液状態では不安定である.ジエン類のモノオレフィンへの還元触媒,有機クロム錯体の合成原料に用いられる.LD50 5.62 mg/kg(マウス静注).[CAS 12082-08-5]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む