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反磁性 はんじせいdiamagnetism

翻訳|diamagnetism

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

反磁性
はんじせい
diamagnetism

磁場を加えると逆向きに磁化する性質。すなわち磁化率は負である。磁場による電子の運動が外部磁場を打消すように働くことが原因と考えられる。しかし一般にはスピンなどによる常磁性のほうが大きいので,常磁性の効果がない場合にしか反磁性はみられない。原子の閉殻電子は反磁性を示す。金属中の自由電子の反磁性はランダウ反磁性と呼ばれる。超伝導体ではマイスナー効果による大きな完全反磁性がみられる。

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デジタル大辞泉の解説

はん‐じせい【反磁性】

磁場を与えると、磁場とは反対の向きに磁化が起こる性質。→常磁性

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百科事典マイペディアの解説

反磁性【はんじせい】

物質が外部の磁場と反対の向きに磁化される性質。1845年ファラデーがビスマスで初めて発見。アンチモン等にも見られ,これらで作った棒は磁場に直角の方向を向く。物質中の電子の運動が外部磁場により変化するため生じ,どんな物質でも反磁性を持つが,原子が磁気モーメントをもつ常磁性体や強磁性体では他の機構で生じた磁化に打ち消され外部に現れない。
→関連項目磁性体ランジュバン

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大辞林 第三版の解説

はんじせい【反磁性】

物質の磁性の一。磁場を加えると磁場と反対方向に磁化される性質。 ⇔ 常磁性

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世界大百科事典内の反磁性の言及

【固体】より

…半導体では温度が下がると電流の運び手である自由電子が不純物に戻り,その結果,自由電子数が減少するために抵抗が増大して,金属と逆のふるまいを示す。金属半導体
[磁性による固体の分類]
 固体は磁場の中におかれたときに示す性質によって,強磁性体,フェリ磁性体,反強磁性体,常磁性体,反磁性体に分類される。これらの磁気的性質(磁性という)の原因は物質中の電子によるもので,電子の軌道運動とスピンに起因するものに大別される。…

【磁化】より

…比例定数χは磁化率または帯磁率と呼ばれる。磁化率が正の場合,すなわち磁化が加えた磁場に平行な場合,その物質の磁性を常磁性と呼び,磁化率が負で,磁化が加えた磁場に反平行な場合を反磁性と呼ぶ(物質が等方的でなければ磁化率はテンソルになる)。微視的には強磁性に似た磁性の成立ちをもち,反強磁性と名付けられる磁性を示す物質があるが,反強磁性物質の磁化は常磁性の場合に似たふるまいをする。…

【磁性】より

…このとき著しい性質を示すのは強磁性と呼ばれる磁性を有する物質(強磁性体)で,自身も磁極をもち,磁石となって互いに力を及ぼす。強磁性のような著しい効果は示さないが,磁石が及ぼす力(磁場)の方向に対して逆の方向に弱い磁化を生ずる性質を反磁性,磁場の方向に平行な磁化を生ずる性質を常磁性といい,そのような磁性をもつ物質をそれぞれ反磁性体,常磁性体と呼ぶ。強磁性に対し,反磁性,常磁性を弱い磁性,または弱磁性feeble magnetismということがある。…

【超伝導】より

…この相を超伝導相といい,Tcが超伝導相への転移温度である。
[完全反磁性]
 超伝導のもっとも大きな特徴である電気抵抗の消失は以下のように説明される。一般に,電子の量子力学的に安定な状態(固有状態)は,磁場中に置かれると還流する電流をもつようになる。…

※「反磁性」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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