普及版 字通 「ドウ・まう・さる」の読み・字形・画数・意味

18画
(異体字)
12画
[字訓] まう・さる
[説文解字]

[字形] 象形
神事における舞容の象。〔説文〕五下に「貪獸なり。一に曰く、母猴なり。人に似たり」とし、象形とするが、獣や猴(さる)の形ではない。その字形は、楽祖として祀られる
(き)の神像と極めて似ている。
は〔書、舜典〕に楽祖としてみえ「
曰く、
よ、汝に命じて樂を典(つかさど)らしむ」「
曰く、於(ああ)予(われ)石を
ち石を拊(う)てば、百獸
(み)な
ふ」とみえる。
(しゆう)は礼冠を著けた形、左右は舞の手、下は足をあげて舞う形。その冠飾を加えたものが
である。母猴の解は、
と通用の義。[訓義]
1. まうさま、まう。
2.
と通じ、さる、母猴。3. 貪獣。
[声系]
〔説文〕に
声として
・
・
など四字を収める。
はまた憂と字形近く、
(どう)をまた擾に作る。ともに舞容を写し、思い乱れる意がある。[語系]
nu、
njiuは声近く、通用することがある。憂iuは
njiuと声近く、〔説文〕二上に
(どう)は「牛の柔
なるなり」とあり、柔の義を以て解する。
・憂・柔の間に、声義の関係がある。出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

