どう(読み)ドウ

デジタル大辞泉の解説

どう[感]

[感]馬を制止するときに発するかけ声。「はいどうどう

どう[接頭]

[接頭]
名詞などに付いて、ののしる気持ちをこめていうのに用いる。
「や、いき掏盗(ずり)め、―ずりめ」〈浄・天の網島
名詞や形容詞に付いて、まさにそれに相当するものであることを強調していうのに用いる。
「―しぶとい女郎め、どうで一応ではぬかすまい」〈伎・児雷也〉
[補説]接頭語「ど」のもとの形かという。

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大辞林 第三版の解説

どう

( 感 )
牛馬を制する時の掛け声。「どうどう」とくりかえすことが多い。 「はいしい-、-」

どう

( 接頭 )
〔近世語〕
名詞・形容詞などに付いて、ののしる気持ちをこめる。 「や、いき掏盗ずりめ、-ずりめ/浄瑠璃・天の網島 」 「 -しぶとい女郎め/歌舞伎・児雷也」 〔接頭語「ど」のもとの形かという〕

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精選版 日本国語大辞典の解説

どう

〘副〙 (不定称の代名詞「ど」の変化したもの)
① よくわからないことを不定・未定の状態として指示する。どのように。どんなふうに。→どうかどうしてどういうどうにか
※ロドリゲス日本大文典(1604‐08)「Dǒxô(ダウショウ) カウショウ」
※虎明本狂言・宝の槌(室町末‐近世初)「久しひ事じゃによって、隠蓑かくれ笠はどちへどうなったやら」
② 現実のある事柄を、理解できず、肯定しがたいものとして、拒否・非難の気持をこめてさし示す。なんと。→どうだどうした
浄瑠璃・夕霧阿波鳴渡(1712頃)上「命つないでたまさかに逢ふてこなさに甘ようと、思ふ所を逆様な、こりゃ酷らしいどふぞいの」
③ あり得る事態の一切を、その極端な場合をも含めて、観念的にさし示す。→どうあってもどうしても
※狂言記・八句連歌(1660)「どうおっしゃれても、今日はなりませぬ」
※浄瑠璃・大経師昔暦(1715)中「上を軽しめた慮外者、どふしても大事ないと〈略〉片息に成る程ぶちのめされ」
④ 呼びかけて相手の気分、意向を軽く問い確かめ、物を勧めたりするときに用いる。いかが。いかがですか。
※竹沢先生と云ふ人(1924‐25)〈長与善郎〉竹沢先生富士を観る「『もう一杯どう』と立ったまま訊かれた」

どう

〘感動〙 牛・馬をひくときのかけ声。進めたり停止させたりする時の掛け声で、一般には「どうどう」と二度繰り返すことが多く、また、特に「しい」と対応して停止させる時に用いる。〔文明本節用集(室町中)〕
※虎寛本狂言・止動方角(室町末‐近世初)「『どうどうどう』『是は御自身牽せられて御ざるの』」

どう

〘接頭〙 (「ど」のもとの形かという) =ど〔接頭〕
※浄瑠璃・心中天の網島(1720)上「扨はぬすみほざいたな、ヤいき掏盗(ずり)め、どうずりめ」

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世界大百科事典内のどうの言及

【漁具】より

…はえなわ釣具は,浮はえなわ具,底はえなわ具,立縄具に分けられる。こういった分類に加えて,餌をつけるかつけないか,また擬餌を使うかどうかでも分けられる。最近は自動イカ釣機やカツオ釣機も出現しているが,漁法の中で個人的な技能の熟練を最も必要とするのが釣りで,そのため対象により,漁場により,季節により,生物の生態に合わせてきめ細かいくふうが施される。…

※「どう」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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