ドラージュ(読み)どらーじゅ(その他表記)Yves Delage

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ドラージュ」の意味・わかりやすい解説

ドラージュ
どらーじゅ
Yves Delage
(1854―1920)

フランスの動物学者。パリ大学で医学を志したが、ラカーズ・デュティエH. Lacaze-Duthier(1821―1901)の影響を受けて動物学に進んだ。パリ大学の動物学教授となり、またロスコフ臨海実験所所長を務めたが、眼病のために職を退き、もっぱら同臨海実験所で実験に従事した。未受精卵にゾル化とゲル化をおこさせる薬品を作用させることによって、人為単為生殖をおこさせることに成功し、これらの成果に基づいて化学的後成説の立場をとった。また進化の問題に関しては、獲得形質の遺伝を否定するワイスマンの考えに反対し、むしろ獲得形質の遺伝を主張する新ラマルク主義的考えをとった。『抄録年報』Année biologique刊行主著に『自然単為発生および人為単為発生』(ゴールドスミスMarie Goldsmith(1873―1933)と共著、1913年)がある。

[八杉貞雄]

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