ドロップシティー(その他表記)drop city

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ドロップシティー」の意味・わかりやすい解説

ドロップシティー
drop city

ドロップアウトコミュニティーともいう。自らドロップアウトを唱える人々が,地代を払い,廃物を購入して,合法的に形成する集落のこと。第2次大戦後,工業国では急速な都市化に伴い貧しい労働者たちがさまざまな形で土地不法占拠居住を始めた。 1960年代に入り,ギリシア,フランス,イギリス,南米諸国などで,しだいに合法的な土地占拠運動が展開されるようになってくる。アメリカのコロラド州砂漠の中では,既成体制から脱出しようとする人々が,R.B.フラーの「宇宙船地球号」や「全地球カタログ」の世界観を背景に,フラードームなどを自給技術で建築する合法的な集落を形成した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android