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宇宙船地球号 うちゅうせんちきゅうごうSpaceship Earth

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

宇宙船地球号
うちゅうせんちきゅうごう
Spaceship Earth

地球上の人類が共存か共滅かという共同体的な宿命をもつにいたったことを示す隠喩として,アメリカの経済学者,システム論研究家 K.ボールディングらによって使われはじめた言葉。月面に着陸した人工衛星から送られてきた写真によって見た地球は,文字どおり宇宙空間に浮ぶ宇宙船で,そこには 40億の人間がひしめき,核戦争,人口爆発,環境汚染,資源枯渇の危機にさらされている。コミュニケーション手段の発達によって縮小した地球には,もはや無限の発展を許すような空間はない。閉じられた有限の地球上で,人類は,あたかも宇宙船内で宇宙飛行士が有限な資源を利用して飛行を続け,生存をはかっているようなものである。一等船客と二等船客が自己の利益を主張し合い,船内の生命維持装置を破壊して,共滅するような誤りを犯さないように,南北問題の解決に努力し,生態系の維持に努めるべきことが示唆されている。

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デジタル大辞泉の解説

うちゅうせん‐ちきゅうごう〔ウチウセンチキウガウ〕【宇宙船地球号】

地球を、限られた資源しかもたない宇宙船にたとえた語。環境学・経済学などで用いられる概念。スペースシップアース
[補説]1960年代、米国の建築家フラーの文明論“Operating Manual for Spaceship Earth”で広く知られるようになった。

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大辞林 第三版の解説

うちゅうせんちきゅうごう【宇宙船地球号】

地球を、物質的に出入りのない一隻の宇宙船にたとえていう語。有限な資源の中での人類の共存や適切な資源管理を訴えて、アメリカの経済学者ボールディングらが用いた。

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