体制(読み)タイセイ

デジタル大辞泉の解説

たい‐せい【体制】

各部分が統一的に組織されて一つの全体を形づくっている状態。「経営の体制を立て直す」「厳戒体制
社会が一定の原理によって組織だてられている状態。政治支配の形式。社会の仕組み。「資本主義体制」「幕藩体制
その時代の社会を支配する権力。「体制側」「反体制運動」
詩文の形式・体裁。
「字法句法の軽捷なる、―音調の流麗なる」〈鴎外訳・即興詩人
生物体の諸器官の配置や分化状態などの、構造上の基本形式。ボディープラン

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百科事典マイペディアの解説

体制【たいせい】

社会制度を全体として構造的にとらえ,統一的に解釈するときにいう。旧体制アンシャン・レジーム)・新体制,封建体制・資本主義体制・社会主義体制,独裁主義体制・民主主義体制あるいは天皇制などのように用いる。とくに政治権力を中心とする複合体としてみる場合に用いることが多い。支配者は体制のわく内で権力を握り体制維持を図るが,この状態を否定しようとする動きがいわゆる反体制運動である。

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世界大百科事典 第2版の解説

たいせい【体制 régime[フランス]】

一定の地域や社会ないし組織において,行為者が長期にわたって従っている原則や規範,また行動のルールや政策決定の手続の総体をいう。体制は次の三つの側面からなっている。(1)あるシステムにおける権力の編成や配分を表示する役割の体系,すなわち権威(政府)を構成する役割構造である。(2)権力の使用に関する安定した期待や規範,すなわちシステムにおいて資源を配分し紛争を調整していくための規範ないし規則の体系である。

たいせい【体制 body plan】

生物体の構造の基本的,一般的な形式のこと。生物体の構造には,系統分岐とともに生じた千態万様の多様性がある。それらの解析に基づいて生物界はまず菌,植物,動物の3界に分けられる。次にそれぞれの群をやや小さい群(門)に分け,さらにその各群をもっと小さい群(綱,目など)に順次に分けることができる。このようにして生物の種はピラミッド状の体系つまり分類体系に整理される。分類学はこうした解析の作業を中心として成り立っているが,ここで第1に着目されるのが種々の段階にある体制である。

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大辞林 第三版の解説

たいせい【体制】

細胞・組織・器官などの分化の程度やそれらの配置の状態から見た、生物体の基本構造。
ある基本原理・方針によって秩序づけられている、国家・社会・組織のしくみ。 「資本主義-」 「戦時-」 「救急医療-」
政治的支配の様式。特に、既存の社会的組織。現在の社会を支配する勢力や制度を、それを否定・反対する側からいう言葉。 ⇔ 反体制 「ベルサイユ-」 「反-運動」 〔「詩文の体裁・様式」の意で「詩経」にある語。「哲学字彙」(1881年)に organization の訳語として載る〕 → 態勢(補説欄)

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