…オーストラリアのウォンバットはウシによる生息地の破壊により,タズナツメオワラビーはイヌとキツネに捕食されてともに激減した。ニューギニアのナガハシハリモグラ,キノボリカンガルーなどは狩猟により,南アメリカのメガネグマはトウモロコシの,タテガミオオカミはニワトリの害獣として駆除されて激減し,ライオンタマリンはペット,動物園の展示,医学用実験動物などに1960年ころから年間200~300頭も輸出され,1981年には生息数が100頭以下と推定される危険な状態になった。日本で絶滅寸前にあるのはイリオモテヤマネコ,ニホンカワウソ,トキ,メグロ,カラスバトなどである。…
…これらの特徴のほか,体温が外気の変化に応じて変化し,変温性に近いことなど,ハリモグラは,哺乳類としては例外的な原始性をとどめており,注目される。ニューギニアには,本種のほか,ナガハシハリモグラ(ミユビハリモグラともいう)Zaglossus bruijni(英名long‐nosed echidna)など3種の近縁種がすむ。【今泉 吉晴】。…
※「ナガハシハリモグラ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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