ニシキギンポ(読み)にしきぎんぽ(その他表記)blotched blenny

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ニシキギンポ」の意味・わかりやすい解説

ニシキギンポ
にしきぎんぽ / 錦銀宝
blotched blenny
[学] Pholis picta

硬骨魚綱スズキ目ニシキギンポ科に属する海水魚石川県、北海道北東部からカムチャツカ海域まで分布する。体は帯状で細長く、側線がない。体の地色は黄色で、体側面におよそ20個の明瞭(めいりょう)な黒色斑紋(はんもん)が2縦列に並ぶ。目のあたりを狭い垂直の黒色帯が横切り、その後ろに白色帯がある。体長30センチメートル余りになる。生息深度は広く、水深110メートル以浅の藻場(もば)にすむ。体側面におよそ13個の黒色斑紋をもつヒモギンポと区別できる。

[尼岡邦夫]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android