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石川県 いしかわ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

石川〔県〕
いしかわ

面積 4186.09km2
人口 115万4008(2015)。
年降水量 2398.9mm(金沢市)。
年平均気温 14.6℃(金沢市)。
県庁所在地 金沢市
県木 アテ(→アスナロ)。
県花 クロユリ
県鳥 イヌワシ

本州中央部,日本海に面する北陸地方の県。日本海に突出する能登半島を含む県域は南北に細長い。南半の加賀地方は県の中心地域金沢平野を主体に,東部は白山を主峰とする両白山地 (白山山系) が岐阜・福井・富山県との県境をなす。両白山地の北への延長は富山県との境をなし,倶利伽羅 (くりから) 峠を経て宝達丘陵へ続く。日本海岸には内灘砂丘などの砂丘が続く。北部の能登半島は奥能登丘陵など丘陵性の山地で,宝達丘陵との間に邑知潟 (おうちがた) 平野がある。気候は日本海岸気候で,冬の降雪は特に南部の手取川の中・上流域に多い。かつての加賀国能登国にあたり,江戸時代には前田氏の所領で,300年にわたり独特の文化圏を構成してきた。 1883年に現県域となる。金沢平野は手取川の扇状地をはじめ水田率が高いが,河北潟干拓地では,牧畜,畑作も行われている。江戸時代から羽二重加賀友禅,輪島・山中の漆器,寺井・金沢の九谷焼,金沢の金箔,七尾の煉瓦などの特産が興った。明治以後,輸出用の羽二重から人絹,合成繊維の織物工業へと移り,工場も金沢平野から能登へ展延した。近年の機械工業としては,金沢の織機,小松の建設機械,加賀の自転車部品などがあげられる。白山国立公園,能登半島および越前加賀海岸国定公園に加え,金沢の城下町,加賀温泉郷など観光資源に恵まれる。金沢には水戸の偕楽園,岡山の後楽園とともに日本三名園の一つ,特別名勝兼六園がある。

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デジタル大辞泉の解説

いしかわ‐けん〔いしかは‐〕【石川県】

石川

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日本の地名がわかる事典の解説

〔石川県〕石川〈県〉(いしかわ〈けん〉)


中部地方北西部に位置する県。
日本海に面し、南東は富山県・岐阜県、南西は福井県に接する。古来、北陸地方の行政・産業・文化の中心地として発展。北陸機業地帯の一翼を担い、伝統産業と近代工業が共存する。人口115万6730。面積4185.67km2。人口密度276.35人/km2。管轄市町村は11市8町。県庁所在地は金沢市。郷土の花はクロユリ。
歴史を見ると、旧石器時代から縄文時代・弥生時代の遺跡も多く、古くから人類の居住が確認される。また、北陸特有の碧玉(へきぎょく)などを用いた玉造(たまつく)り文化があった。越(こしの)国から越前(えちぜん)国を経て、加賀(かが)国・能登(のと)国が成立。中世、守護として加賀を支配していた富樫(とがし)氏は1488年(長享(ちょうきょう)2)の一向一揆(いっこういっき)により滅ぼされ、その後約100年にわたり一向宗の支配が続いた。一方、能登は上杉謙信(うえすぎけんしん)の侵略まで長谷部(はせべ)氏(長(ちょう)氏)・畠山(はたけやま)氏が治めた。近世に入ると織田信長(おだのぶなが)がこの地を制圧し、家臣の前田利家(まえだとしいえ)が両国を領有。江戸時代、金沢藩は加領されて越中(えっちゅう)国(富山県)を含む102万石を有し、威勢を誇った。とくに学問・芸術の保護と育成に尽力し、城下町金沢は江戸・京に次ぐ都市として栄えた。1871年(明治4)の廃藩置県で金沢・大聖寺(だいしょうじ)の2県がおかれ、統廃合を重ねて翌年に石川県が成立した。その後も合併・分離があったが、1883年に現県域が確定した。
地勢を見ると、県域は南北に細長く、能登半島とその基部西岸から南の日本海岸を占める。南東部の両白(りょうはく)山地から流れ出る手取(てどり)川・犀(さい)川などが帯状の金沢平野を横切り、扇状地を形成。平野の海岸線には砂丘が発達する。能登半島は富山県境をなす宝達(ほうだつ)丘陵と奥能登丘陵からなり、基部近くに走る邑地潟(おうちがた)地溝帯が低地をつくる。また七尾(ななお)湾上に能登島、北の沖合に舳倉(へぐら)島・七ツ(ななつ)島が浮かぶ。気候は、快晴日数が少なく、冬季に降水量の多い日本海岸式気候。暖流の対馬(つしま)海流の影響で寒さは比較的緩やかで、年平均気温は金沢市で約14℃。南部の白山麓(はくさんろく)は豪雪地帯をなす。
産業は、農業では、耕地面積の約84%を水田が占める米の単作地帯で、早場米を生産し、おもに関西方面へ出荷する。海岸の砂丘地などでブドウ・ナシ・ダイコン・スイカなどを栽培するが、農業粗生産額は全国の下位で、産業全体に占める位置は低い。能登半島を中心に展開される漁業では、イカ・カレイ・サバなどを漁獲。七尾湾ではカキ・クルマエビの養殖が行われる。工業は、織機製造から成長した機械工業、近年伸長した電機工業、絹織物から発達した繊維工業の3つが主要業種。金箔(きんぱく)、山中塗・輪島塗の漆器、九谷焼(くたにやき)、加賀友禅、七尾仏壇など江戸時代以来の伝統工芸も盛ん。また観光が産業の重要な柱となっている。
観光では、金沢市は城下町の町並みが残り、岡山市の後楽園、水戸市の偕楽園とともに日本三名園の一つである兼六園(けんろくえん)を擁する歴史的観光都市。また、能登半島の景勝海岸、雄大な自然が広がる白山国立公園、加賀温泉郷・金沢温泉郷・白山温泉郷・和倉温泉などの各温泉は情趣豊かで、宿泊施設やスポーツ・娯楽施設が整備されている。国の重要無形民俗文化財として能登のアマメハギ(輪島市など)、奥能登のあえのこと(奥能登地方)、尾口のでくまわし(白山市)、熊甲二十日祭(くまかぶとはつかさい)の枠旗行事(七尾市)、青柏祭(せいはくさい)の曳山行事(七尾市)、気多(けた)の鵜祭(うまつり)の習俗(羽咋(はくい)市)の伝統行事があるほか、珠洲(すず)市などで行われるキリコ祭、唐戸山(からとやま)神事相撲、百万貫の岩まつり、北國大花火川北大会、金沢百万石まつり、七尾祇園祭など多彩な観光行事があり、多くの観光客が訪れる。
石川郡
加賀市
鹿島郡
金沢市
河北郡
かほく市
小松市
珠洲市
七尾市
能美郡
能美市
羽咋郡
羽咋市
白山市
鳳珠郡
輪島市

出典 講談社日本の地名がわかる事典について 情報 | 凡例

事典 日本の地域ブランド・名産品の解説

石川県

北陸甲信越地方西部に位置する県。西南から東北に向かって細長い。南部には加賀平野、北部には能登半島がある。金沢は日本でも有数の城下町で歴史の面影を残す。気候は日本海側気候型であり、冬期は雪の降る日が多い。機械工業が盛ん。県花は、クロユリ。県木は、あて。県鳥は、イヌワシ。

[石川県のブランド・名産品]
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出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

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