ノーメンクラトゥーラ(その他表記)〈ロシア〉nomenklatura

デジタル大辞泉 「ノーメンクラトゥーラ」の意味・読み・例文・類語

ノーメンクラトゥーラ(〈ロシア〉nomenklatura)

《「ノーメンクラツーラ」とも》旧ソ連・東欧諸国における共産党政府の特権的幹部。元来は「リスト名簿」の意で、党などの上級機関によって承認される任命職のリストをいう。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のノーメンクラトゥーラの言及

【社会主義】より

…生産手段の私有と私的管理,労働力を含む商品の自由競争という資本主義社会の原則を批判して,生産手段の共有と共同管理,計画的な生産と平等な分配を要求する思想と運動,また,その結果具現された社会体制を広く社会主義と呼ぶ。社会主義という用語は,このように思想,運動,体制の次元にわたり,時には資本主義の個人主義的な利潤追求欲に対立するものとして集団主義的な友愛の連帯という倫理の次元までも含んで用いられるために,内容的には多義にわたらざるをえない。…

【社会主義社会】より

… だが,共産党の人事面でのコントロールは強い。国家諸機関のさまざまなポストは中央でも地方でもそれぞれ党機関がもつ任命職名一覧表(ノーメンクラトゥーラ)を通じてコントロールされている。とくにこのコントロールが労働組合,青年・婦人組織,文化団体などの社会団体にも及ぶことが重要である。…

【ソビエト連邦共産党】より

…ロシア革命(十月革命)によって誕生したソ連邦を支配した唯一の政治組織で,事実上の国家機関でもあった。1898年ロシア社会民主労働党として発足,ロシア革命後の1918年ロシア共産党(ボリシェビキ)Rossiiskaya Kommunisticheskaya partiya(bol’shevikov),25年全連邦共産党(ボリシェビキ)Vsesoyuznaya Kommunisticheskaya partiya(bol’shevikov)へと名称が変化し,52年にソ連邦共産党となった(以下,党と略称)。…

※「ノーメンクラトゥーラ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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