知恵蔵 「ハイキュー!!」の解説
ハイキュー!!
原作のストーリーは、烏野高校バレー部に所属する日向翔陽(ひなたしょうよう)を主人公に展開。日向のポジションはミドルブロッカー。幼い頃に見た高校バレーの試合で、「小さな巨人」と呼ばれる烏野高校の選手に魅了され、バレーボールの道を志す。中学校時代に出場した最初で最後の公式戦で「コート上の王様」こと天才セッター・影山飛雄が率いる優勝候補のチームに惨敗。その悔しさをバネに烏野高校バレー部に入部したところ、影山とチームメイトとして再会する。2人は反発し合いながらも、クイック攻撃「通称・変人速攻」で息を合わせ、他のチームメイトたちと共に全国大会を目指す。高校生の青春模様と、実際のバレーボールの試合でも使われる現実的なプレーが描かれている。
作者の古舘春一自身も、中学校と高校時代にバレーボール部に所属していた。また、高校卒業後に8~9年過ごした宮城県仙台市を「ハイキュー!!」の舞台として設定している。14年8月には仙台市と同市バレーボール協会が、作品に登場するキャラクター「ヒナガラス」を仙台バレーボール親善大使に任命。この他、14年度の「天皇杯・皇后杯全日本バレーボール選手権大会」や「全日本バレーボール高等学校選手権大会」のポスターにも採用されるなど、実際のバレーボール界とのコラボレーションも多い。
(松岡理絵 フリーランスライター/2014年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報