ハイポイドギヤ(英語表記)hypoid gear

翻訳|hypoid gear

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハイポイドギヤ」の意味・わかりやすい解説

ハイポイドギヤ
hypoid gear

食違い軸に運動を伝達する円錐状の歯車の対をいう。両軸のはさみ角が直角で,軸の軸間最短距離 (オフセット) が比較的小さい場合に用いられる。オフセットが0のときが曲り歯傘歯車に,やや大きいものがスピロイドギヤに,最大の場合にウォームギヤになるので,このハイポイドギヤは曲り歯傘歯車とウォームギヤの中間的な性質をもつ。この歯車では,各歯車軸を延長して両端で支持できるため,曲り歯傘歯車よりも取付けが強固になり,大きな減速比 (駆動歯車軸と従動歯車軸の回転数の比) が得られるので,曲り歯傘歯車に代って自動車の駆動装置に用いられる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

放射冷却

地表面や大気層が熱を放射して冷却する現象。赤外放射による冷却。大気や地球の絶対温度は約 200~300Kの範囲内にあり,波長 3~100μm,最大強度の波長 10μmの放射線を出して冷却する。赤外放射...

放射冷却の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android