曲り歯傘歯車(読み)まがりばかさはぐるま(その他表記)spiral bevel gear

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「曲り歯傘歯車」の意味・わかりやすい解説

曲り歯傘歯車
まがりばかさはぐるま
spiral bevel gear

スパイラルベベルギヤ。互いに噛み合う冠歯車の歯条 (歯面とピッチ面との交線) が曲線である傘歯車。歯条曲線には円弧外トロコイドインボリュートなどが用いられる。この歯車は,はすば歯車と同様に,回転が円滑で騒音が小さく,伝達力も大きいので,高速回転 (毎分回転数 1000以上) に適し,車両用に使用されている。なお,冠歯車の歯条のねじれ角 (歯条とピッチ円錐母線とのなす角) が0であるものをゼロールベベルギヤという。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android