ハヨヒラ(読み)はよひら

日本歴史地名大系 「ハヨヒラ」の解説

ハヨヒラ
はよひら

沙流さる川中流の崖山をさすアイヌ語に由来する地名。当地一帯は近代に入り平取村に包含された。仮名表記は「ハヨヒラ」(「廻浦日記」、板本「東蝦夷日誌」)、「ハヨビラ」(東蝦夷地場所大概書)のほか「アヨヒラ」(「蝦夷日誌」一編など)とも記録され、「ハヨ平」(板本「東蝦夷日誌」)もある。木村「蝦夷日記」も「アヨヒラ」とし、「アヨヒラトモ シリカフ 日本ニテ大キリサメと云、魚の鼻のさき捕かけ善処」(寛政一〇年一一月一二日条)と記す(「シリカフ」の右傍注に「魚名鼻先四五尺」、左傍注に「鎮火して」とある)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android