ハリエダケカビ(読み)ハリエダケカビ(英語表記)Chaetostylum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハリエダケカビ」の意味・わかりやすい解説

ハリエダケカビ(針枝毛黴)
ハリエダケカビ
Chaetostylum

藻菌類ケカビ目エダケカビ科。低温を好むカビで,冷蔵している食肉などに生じることがある。胞子嚢柄の頂端にはケカビのそれと同様の胞子嚢を生じるが,中間のところどころにふくらみを生じ,その上に細い枝が数本出て,これらの小枝の上に数個の小胞子嚢をつける。小枝の先端は刺針状にとがる。無害とされているが,低温を好むことで注目されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android