デジタル大辞泉
「胞子嚢」の意味・読み・例文・類語
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出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
胞子嚢
ほうしのう
胞子を内生するため、嚢状に母体から仕切られて形成されるもので、この中の胞子は胞子嚢胞子といわれる。胞子嚢胞子には不動胞子と遊走子があり、遊走子を生ずる胞子嚢は遊走子嚢ともいう。ツユカビのような陸生植物に寄生する卵菌類の胞子嚢は、雨水があれば遊走子を生じ、水がないときには分生子のように発芽して菌糸を生ずる。水生シダなどには大胞子嚢と小胞子嚢とがある。種子植物では胚珠(はいしゅ)が大胞子嚢、花粉袋が小胞子嚢に相当する。
[寺川博典]
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